最近体が硬くなった。
元々体が硬いんです。
どうすれば、体は柔らかくなりますか?
このような言葉は、日々の治療の中でよく耳にします。
体が固くなるにも理由があります。
その仕組みを知っているのと、知っていないでは大きな差になります。
今日は体が固くなってしまう理由について少し述べます。
この仕組みを理解するには以下のポイントを知る必要があります。
- 筋肉の種類
- 自律神経
- 内臓下垂
筋肉の種類
筋肉は用途によって様々に分類されます。
今回は筋肉をアウターマッスル・インナーマッスルに分けてお話しします。この二つの言葉は聞き慣れた言葉ではないでしょうか?
アウターマッスルとは言葉の通り外側にある筋肉です。腕を曲げた際にできる力こぶ、シックスパックなどと言われる割れた腹筋、太ももの前にある大腿四頭筋、これらが代表されます。
アウターマッスルの特徴は筋肉が大きくて、瞬発的に大きな力が出せます。
インナーマッスルとは、体の深部にある筋肉です。骨盤底筋や大腰筋が代表されます。最近はピラティスなどインナーマッスルを意識するトレーニングも盛んに行われていますので、聞き馴染みがあるのではないでしょうか?
インナーマッスルの特徴は、筋肉自体は小さく、大きな力を発揮できない代わりに、持久力が備わっています。
インナーマッスル、アウターマッスルは同時に働くことができず、必ず一方が優位になって仕事をしてくれる特徴があります。
瞬発的に力を出したいとき
アウターマッスル>インナーマッスル
持続的に力を出したいとき
アウターマッスル<インナーマッスル
このようなイメージです。
姿勢を維持する筋肉は?
では、姿勢を維持するのに適しているのは、アウターマッスルかインナーマッスルどちらでしょうか?
答えはインナーマッスルです。
インナーマッスルが働くことで、楽に姿勢を保持できます。
しかし、インナーマッスルが正常に働かないと、その仕事をアウターマッスルが補うことになります。
持久力が無いアウターマッスルが長時間姿勢を維持しようとすると過度な負担がかかります。この状態が肩こりや慢性的な腰痛です。
さらに、この状態で荷物を持つなど負荷がかかると、もう悲鳴をあげてしまいます。
ゆがみゆがみを作り体を守る
すると全体的なバランスを崩してしまい、体はゆがみ始めます。
体がゆがむのは、負担を分担させ、1箇所に負荷が集中しない為の防御策なんです。ゆがみ=悪いものではありません。
しかしながら、体がゆがんでしまうと、正常に関節が動かせなくなります。正常に動かせない関節を無理やり動かしてしまうと、もちろん壊れます。
ここでも体は考えます。
「正常に動かないなら、無理に動かさず、可動範囲を狭くしよう!」
これが体が固くなる原理の1つです。
ストレッチをした後に痛みが出た経験はありませんか?
それは正常に動かない関節や筋肉を無理に伸ばしてしまった為です。
「じゃあ、体を柔らかくするにはインナーマッスルを鍛えればいいんだ」
と思われた方がいるのではないでしょうか?
結論から言うと、半分正解で半分間違いです。
その理由は自律神経の仕組みを理解すると納得できます。
1回で全てお話ししようと考えましたが、あまりにも長くなったので今日はここまでにします。
次回、体が固い理由「自律神経編」ぜひお楽しみにしてください。
お電話ありがとうございます、
なかひら整骨院でございます。